オルフェウスの窓(5)

無理がたたってフレデリーケは病に倒れてしまう。
イザークははじめてフレデリーケが自分のために夜の酒場で働いていたことを知り、愕然とする。
一方、クラウスは学期半ばにして退学届けを出し、祖国・ロシアへと向かう。
ユリウスがそのことを知った時、クラウスはすでに姿を消した後だった。
ユリウスは後を追うが…アーレンスマイヤ家の小間使い・ゲルトルートが犬にかみ殺されてしまう。
当主も亡くなったばかりで、アネロッテの恋人も謎の死を遂げ、また邸宅は火事に見まわれ、アーレンスマイヤ家には不幸がつきまとった。
復讐劇にユリウスを巻き込むわけにはいかないと、ユリウスの母・レナーテはヘルマンと会う決心をする。
ユリウスの母・レナ―テとヴィルクリヒ先生が亡くなった。
オルフェウスの窓の伝説の通りに… 二人の死で終わったかに思われた復讐劇だったが、今度はアネロッテが狙われ、マリア・バルバラもまた原因不明の病に伏していた。
ユリウスはこの復讐がまだ終わっていないことを知る。
一体、犯人の正体は…イザークがウィーンに来て早1年が過ぎようとしていた。
レーゲンスブルクを思わない日はなかったが、ある日シェーンベルク教授の娘、アマーリエと出会い、イザークは心を動かされる。
また、学校で出会ったラインハルトに、一度で酒場のピアノ弾きをやっていたことを見ぬかれてしまう…仕事でウィーンを訪れたモーリッツとマリア・バルバラはイザークと再会する。
モーリッツは、フリデリーケに生き写しのようなイザークのピアノの教え子マルヴィータに出会い、いつしか心惹かれていた。
そして、ついにイザークの世界へ向けてのデビューが決まる!! しかし、イザークの心の中は、まだ自分に対する迷いが残って…続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60001855